きみのおと


「千秋くん、本当に優しくてあったかくて、純粋な綺麗な心を持ってて。私、千秋くんを知れば知るほど、千秋くんの事本当に素敵だなって思ってて」

「ありがとう・・・」

「千秋くんと喋ってると、すごく楽しいんです。だから、その。少なくとも私には、千秋くんが必要で、私のかけがえのない友だちなんです」



だから。




「だから。これから先、千秋くんが悲しむようなことがあったら、私が絶対護ります。なにがあっても、変わらず側にいたいです!だから・・・」

「・・・優しいのね・・・。あなたみたいな人に、出会えて、・・・本当によかった」




千秋くんを護りたい。
私にそんな力なんてないかもしれない。

でも、千秋くんの綺麗な瞳と暖かな心を傷つけるものがあるのなら。
私は、絶対に許せない。




「ありがとう・・・。ありがとう」




ただの気休めでも。
でも、本当に、そんな時が来たら戦いたいと思う。


「あの子に、会っていってあげてもらえる?」

「いいんですか?」

「ええ。きっと、喜ぶわ」




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