きみのおと
遊園地デート
清々しい晴天の朝。
ついにやってきた、皆でお出かけの休みの日!
「準備、間に合ってよかったね」
「うん!ありがとうね、亜衣。付き合ってくれて」
「いいの。私も、楽しかったから」
昨日から家に泊まってた亜衣と、朝早くに起きてお弁当を作った。
特別私は料理が得意な方じゃないけど、亜衣はとても上手だから亜衣がいてくれて本当によかった。
お弁当作って、なんて亜衣がいいって言ってくれなきゃ失敗するところだった。
見栄はっちゃったんだよね。
「喜んでくれるといいね、千秋くん」
「え・・・、あ、うん・・・」
亜衣の微笑みに、顔を染め俯きながら頷いた。
夜。
亜衣に詰め寄られた私は、正直に千秋くんへの気持ちを打ち明けた。
でも、告白するつもりは今のところないこと。
友だちとして、今は側にいたいことも全部話した。