きみのおと


「おかえり~」

「ただいま!」

「どうだった?」

「楽しかったよ!」




亜衣たちが待っていてくれているところまで戻り合流する。
亜衣たちは並んでベンチに座っていて私たちの姿を見つけると立ち上がって迎えてくれた。



「千秋くんは平気だったの?」

「あ、うん。でも、これ以上は・・・無理かも」

「結構怖かったもんね!」



最初に乗った奴と比べて、今回のは一回転するし、なかなかスリル満点だった。
絶叫系が好きな私でも、ヒヤリとするし千秋くんは余計だったんだろう。
でも、楽しんではくれたみたいでよかった。



「じゃあ、移動しよっか」

「うん。そろそろお昼だしご飯にしよう」

「うん。そうだね」




朝から動いてお腹すいた。
亜衣と心を込めて作ったお弁当、千秋くん喜んでくれるかな。



「コインロッカーに荷物取りに行って、食べれるところに移動しよう」




私たちは、移動を始めた。
他愛ない話をしながら歩く。
千秋くんとこうしてやり取りができることがとても嬉しい。



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