きみのおと


千秋くんも・・・?
私と同じこと考えてた?



「友だちとしてでも、側にいれたらって・・・。思ってた。でも、ずっとしぃちゃんの事好きで。本当はずっと、しぃちゃんにもそう思ってほしいって思ってたんだ」

「・・・ほ、本当?」

「嘘じゃない。僕をこんな風に変えてくれたしぃちゃんに、嘘なんてつかないよ」




みっともなくて、かっこ悪くて、そんな私に。
千秋くんは、こんな風にまっすぐぶつかってくれる。

そんな千秋くんが、私は好きなんだ。



「ふっ、・・・うぅっ・・・」

「な、泣かないで・・・しぃちゃん」

「う、うれし泣きだもんっ」



だって嬉しくて。
夢みたいで。


だってずっと思ってた。
友だちでもいいって。

千秋くんは、はじめてできた友だちだから私の事気に入ってくれてるだけだって思ってたし。
それでも、側にいれたらいいって思おうとしていた。


でも。
千秋くんの想いが私にあるってそんな事言われたら、私・・・。


嬉しくて嬉しくて。




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