きみのおと


夢みたい。
まるで、自分の都合よく運んでいく夢のよう。



だって、千秋くんが私を。



何度も何度も繰り返すように瞑想する。
好き。
好き。好き。



その言葉ばかり。



千秋くんの声で。




「ふふっ」




思わず漏れた笑い。
自分が気持ち悪い。




彼女。
恋人。


彼氏。



友だちとは違う関係。
私が求めてた関係。



私は、千秋くんとなれたんだ。




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