きみのおと
世間は夏休みに入っていた。
私もなんとか期末テストを受けることができて、まぁ、その結果は赤点すれすれで悲惨だったのだけれど、なんとか補習は免れた。
だから、私も楽しい夏ライフがやってきたのだ。
そんな今日は、千秋くんと柊二くんと亜衣とみんなで海にやってきていた。
夏といえば海!っていう単純思考で暑い日差しから逃れるためにもとやってきたのだ。
この日のために、亜衣と新しい水着を新調。
ピンクのボーダーのビキニ。
可愛くて一目ぼれした水着。
「しぃちゃん、かき氷食べる?」
「わ!食べる!」
「海の家で買って来たんだ」
「美味しそう!」
柊二くんと一緒にどこかにいっていた千秋くんがかき氷を片手に戻って来た。
千秋くんも水着姿。
上にパーカーを着ているけれど、細身の体が開いた隙間から見えている。
ドキドキと胸が鳴る。
視線の居場所に戸惑いながら千秋くんからかき氷を受け取った。