きみのおと
楽しかった記憶は、色褪せることなく。
それでも、積み重ねてきた思い出と、これから重ねていく幸せ。
その重みを噛みしめながら。
時の流れを感じる今日この頃。
愛する娘の成長と。
愛する彼との日々。
私が得たもの、掴んだものは。
あの頃とはどう変わっているのだろう。
ちゃんと守れているのだろうか。
「しぃちゃん」
あの頃と変わらぬ綺麗な音で私を呼ぶ。
「千秋くん」
私もあの頃と同じ音で呼べているだろうか。
愛してる。
それはどんどん積み重なって。
幸せな重さを感じている。
END