朝焼け
いつの間にか終わった花火。



薫と繋いだ手。





それを離さないように、一生懸命握り締めた。




あっ、そろそろ帰るとかいう話になっちゃってる。




マズい。




プレゼント、渡そうと思ってたのに。




繋いだ手をひっぱり、薫を引き止める。





晃と由美は先に行ってる。




チャンスだ。





悩みに悩んだプレゼントを薫に渡すと、

薫が顔を真っ赤にしながら俺にプレゼントを渡してくれた。




薫もかなり頑張って探してくれたんだろうな。




凄く嬉しいプレゼントだった。




アリガトウね。




由美が晃の家に泊まると言い出した。




晃のナイスなサポートのお陰で、薫が俺の家に泊まる事になった。





薫がイヤがる事は絶対にしない。





そう決めて。






俺たち4人は同じ電車に乗り込んだ。





今日は薫とずっと一緒。





天にも昇る気分だったんだ。
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