朝焼け
そういえば。
俺、薫に聞きたい事があったんだ。


誕生日。



誕生日いつ?って薫に聞いたらもう過ぎてしまってた。





ショックだった。




でも、誕生日を言ってくれなかった理由が一緒だった。



2人共気付いたら20歳になってたんだ。



来年は一緒に祝おうね、




なんて薫が言うから。





イコールそれは来年も付き合ってるって事だよな、とか思って。




嬉しかったんだ。





本当に。





俺は君をずっと守って行きたい。




弱い男だし、頼りにはならないけどさ。




気持ちは強いよ。




絶対守ってみせる。





君を悲しませる全てのモノを、俺は許さない。




でも。




俺はすっかり忘れてしまってたけど。





来年のお互いの誕生日は一緒には祝えないんだ。







君を悲しませるモノは俺だったね。






ゴメンー…
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