朝焼け
薫が俺の胸に顔を埋める。



あぁ…いいなぁ、こうゆうの。



幸せ…とか思ってたら、薫が急に顔を離し、大きく息を吸い込む。





えっ?!




…もしかして俺、臭かった?!!



自分の体を匂いながら薫に聞くと、


「…少女漫画みたい、とか思ってたらね??
…苦しかったの」





なんだ、俺が臭いとかじゃ無かったのか。




っつぅか。



本当に薫は…




「可愛い」




思わずこぼれる本音。





「少女漫画の人達は、きっとなんか特殊な呼吸法をしてるんだよ」




とか。





そんな俺の言葉に笑ってくれる君が。






本当に好きだ。





ずっと一緒に居たい。




そう思ったんだ。
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