朝焼け
本当は離したくないけど、薫を家に帰さないといけない。

俺に生活力が無いから。
俺。頑張るからね。

とか思いつつ、4人で話していたら、晃が

「でも雄と薫ちゃんが上手く行って良かったよね。由美たん☆」


微妙すぎるノロけを交えつつ、こう言ってきた。


「良かったよね☆薫達幸せそうだし♪
ね、晃たん☆」


「うん、幸せだよぅ☆」
と、薫と2人で声を合わせて言う。

そして、声が合った事に対して2人で笑う。



「…それにしても晃たんってさ、語呂微妙じゃね?」


ふと思った事を口に出す。


「ウルサいんじゃ、バカップルがっ!!」


晃が怒る。

あぁ、あの微妙なノロケは俺達への仕返しだったワケか。

「ゴメンね、晃君。うちの雄が失礼しました~」



と、薫が謝る。

…うちの??
雄??

なんか、夫の失礼を謝る妻のようだ…

その俺の考えを見透かしたかのように由美は大笑いしていた。



……由美はエスパーか何かなのか?


と、おかしくなった頭で考えた。
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