朝焼け
「ゴメンね、急に母さん連れてきちゃって。
どーしても薫に会いたいってうるさくて…」


「ううん、楽しかったよ?人見知りしちゃってあんまり喋れ無かったけど…雄のお母さん、面白い人だね。
雄に良く似てる」



「ぇ?俺似てる?
まぁ、薫の事気に入ったみたいだし、良かったけどね」


「え?本当に?良かった~、嫌われたらどうしようかって必至に嫌われないように努力したの~」



急に愛しくなる。




「抱き締めていい??」


「だから…聞かなくていいよ?
私は雄に抱き締めて欲しい」



「薫ぅ!!」



勢い良く抱き締めようとするが、ハッと気付き、優しく抱き締める。


柔らかい髪を撫でてもいいかな。

聞いてみようかな。


そう思った時。


急にドアが開いた。
< 166 / 218 >

この作品をシェア

pagetop