朝焼け
「まさかあんな所でイチャついてるとは思わなかったよ~!!」

と、動き出した電車の中で由美がからかってくる。


「まぁ、ね。いろいろと、こう。あった訳、デスよ」



と言うと、由美の眼が輝いた。




「で、で、今日は雄君の家に行ってたんでしょ??
どこまでススんだの??」




「どっどこまでって…、言わないと、ダメ…なのかな?」




「当ったり前じゃん~!!幸せおすそわけしてよぅ~!!!」




「ん~…恥ずかしいん…だけど」




「恥ずかしいような事したんだぁ~~☆☆」




「う~…今日、初めて…抱き締められ…た」




由美の顔から期待の色が消える。



「…じゃあ、何?!
1日ずっと一緒に居てよ!?
1ヶ月も付き合っててよ?!
キスもしてないワケ?!」




「ほっぺにチュって…した…」




由美の眼が再び輝く。



「えっ?薫から?
エラいよ!薫!!!
その調子で…ムフフ」




何がムフフだ。



ススんでる人の言う事はよく解らない。
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