朝焼け
「薫~、私今日は晃の家に泊まるけど薫はどうする?」

と由美がこちらを振り向く。


「遠っ!!!」


近寄ってくる。


私達の顔を見て、
「2人共…顔が真っ赤だよ??何かしてたの~??」
とニヤニヤしながら聞いてくる。


「変な事なんてしてないよ!!
てゆうか私はどうするも何も家に帰るしか無いじゃない」


「雄の家に泊まればいいじゃん?
今日は雄の家、親居ないんだろ?」


晃もこちらにやって来てこう言った。


「きゃ~晃、ナイスアィディア~♪
薫、雄君、どう?!」

と、何故か由美のテンションが上がっている。



「よし!!家においでよ。晃の言う通り、今日親居ないし、気を使う事無いし。
薫ちゃんが嫌がるような事もしません!」



ヒューヒューとはやし立てる由美と晃。



「でも…何か悪くない?」
と言うと、雄が




「何かさ、このまま一緒に居られるなら一緒に居たくて…
ダメ…だよね。ゴメン」




と、うなだれる雄。






私も一緒に居たい。






もっと雄に触れてたい。




「本当にお邪魔していいの??
迷惑じゃない??」




と聞くと、




「イイの、イイの~」





と、何故か晃が答える。






雄の顔を見ると、
雄が優しく頷く。




「じゃあ…お邪魔しちゃおうかな♪」




「お家に連絡しなくてイイの?」



雄が聞いてくる。



「今日は由美の家に泊まる、って事になってたの。
だから、親には今日は帰らない、って言ってあるんだ☆」



「おぉ~☆じゃあ大丈夫だね♪」



4人で同じ電車に乗り込む。

由美と晃は晃の家に。

私と雄は雄の家に向かう。



すごくドキドキした。




初めて雄の家に行った時よりも緊張したよ。



初めて雄と一晩中、一緒に居られるんだから…。
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