朝焼け
そんな事を考えている内に、由美の家の前に到着。

今回も知らない人が居たりするのだろうか…

あぁ、気が重い。

また前回のような事になったらー…

そう考えつつもチャイムを鳴らす。

「ハイハーイ♪」由美の声だ。


ドアが開き、由美が出てくる。

私を見てこう言った。

「あ~、薫ぅ、そのキャミ可愛い!!!」

自分が選んだ服を褒められるのは嬉しい。

「アリガトウ、由美もそのスカート可愛い☆」



女の子同士って服を褒め合うよね(笑)

「でも…」

と、目線を落とす。

「そのキャミにスニーカーって合わなくない?」
「私のミュール貸してあげる!!靴下脱いで!!」


動き辛い服装は基本的に嫌いだ。

特に何だ、このミュールとかいうの。

歩き辛いったら無い。

これではいざと言う時にダッシュ出来ないじゃないか。



さておき。慣れない靴を履き、駅に向かう。


電車の時間は調べてある。

切符を買い、ホームに出ると丁度電車が入って来た。



由美と電車に乗り、晃の家の近くの駅に向かう。


電車の中で私は
「他に誰も居ません様に」


と、ずっと祈っていた…
< 4 / 218 >

この作品をシェア

pagetop