朝焼け
駅に着くと、晃が満面の笑みでホームに立って居た。
由美が電車から飛び降り、晃に抱き付く。
「ハイ、そうゆう事は2人っきりの時にしてね」
慣れてしまっている私は冷たく2人に注意する。
今日は本当にこの3人だけらしい。
前回と同じ様になれば、いくら親友の彼氏と言えど、晃と絶縁する気で居た。
「ゴメンね、由美に会えたのが嬉しくて…」
と晃が笑う。
このバカップルめ、と心の中で毒づく。
「2人共喉渇かない?コンビニ寄って行こ」
コンビニに入ると、クーラーの風が心地良い。
…て言うか、キャミしか着てない私には寒い。
「あれ~雄じゃん、こんな所で何やってんの?」と、晃の少し高めの声が響いた。
何事かと思い、見てみると、そこには少し背の高めの男の子が居た。
「晃こそ何やってんの?」
雄と呼ばれた男の子が聞き返す。
「俺は由美と、由美の親友の薫ちゃんと飲み物買いに来たんだよ」
っー…あからさまに棒読みだった。
仕組まれた、やっぱりまたこのパターンだ。
そこに由美が来た。
「あれ~雄君だ☆もしかして暇してるの?」
「そうなんだ、彼女も居ないし、暇で暇で…」
と、雄と呼ばれた男の子は「彼女も居ないし」の部分に力を込めて答えた。
「じゃあ4人で遊ぶ?雄、人見知りとかしないし、大丈夫だよな?」
すかさず晃が言った。
私は人見知りするんだけど…
などと考えている間に半強制的に4人で遊ぶことになったー…
4人で晃の家に向かう。
由美と晃は腕を組み、私は雄と並んで歩く。
雄は料理の専門学校に通っていると言った。
雄はよく喋る人で、私はただ黙って話を聞いていた。
「あの2人、ムカつく位仲良いよね。
薫ちゃんは彼氏とか居ないの?」
「居ないよ。バイトが恋人って感じ。毎日のように通ってるし」
と答えると、雄はハハッ、と笑いながら
「じゃあ俺と一緒だ。俺も学校が彼女みたいなモノでさ」
と言った。
正直、嘘だと思った。
見た目も悪くないし、話も上手い。
こんな人に彼女が居ないわけが無いと思った。
だから、この人を好きになったりしてはいけない。
そう思った。
由美が電車から飛び降り、晃に抱き付く。
「ハイ、そうゆう事は2人っきりの時にしてね」
慣れてしまっている私は冷たく2人に注意する。
今日は本当にこの3人だけらしい。
前回と同じ様になれば、いくら親友の彼氏と言えど、晃と絶縁する気で居た。
「ゴメンね、由美に会えたのが嬉しくて…」
と晃が笑う。
このバカップルめ、と心の中で毒づく。
「2人共喉渇かない?コンビニ寄って行こ」
コンビニに入ると、クーラーの風が心地良い。
…て言うか、キャミしか着てない私には寒い。
「あれ~雄じゃん、こんな所で何やってんの?」と、晃の少し高めの声が響いた。
何事かと思い、見てみると、そこには少し背の高めの男の子が居た。
「晃こそ何やってんの?」
雄と呼ばれた男の子が聞き返す。
「俺は由美と、由美の親友の薫ちゃんと飲み物買いに来たんだよ」
っー…あからさまに棒読みだった。
仕組まれた、やっぱりまたこのパターンだ。
そこに由美が来た。
「あれ~雄君だ☆もしかして暇してるの?」
「そうなんだ、彼女も居ないし、暇で暇で…」
と、雄と呼ばれた男の子は「彼女も居ないし」の部分に力を込めて答えた。
「じゃあ4人で遊ぶ?雄、人見知りとかしないし、大丈夫だよな?」
すかさず晃が言った。
私は人見知りするんだけど…
などと考えている間に半強制的に4人で遊ぶことになったー…
4人で晃の家に向かう。
由美と晃は腕を組み、私は雄と並んで歩く。
雄は料理の専門学校に通っていると言った。
雄はよく喋る人で、私はただ黙って話を聞いていた。
「あの2人、ムカつく位仲良いよね。
薫ちゃんは彼氏とか居ないの?」
「居ないよ。バイトが恋人って感じ。毎日のように通ってるし」
と答えると、雄はハハッ、と笑いながら
「じゃあ俺と一緒だ。俺も学校が彼女みたいなモノでさ」
と言った。
正直、嘘だと思った。
見た目も悪くないし、話も上手い。
こんな人に彼女が居ないわけが無いと思った。
だから、この人を好きになったりしてはいけない。
そう思った。