朝焼け
「ねぇ、薫。」


「ん?なぁに??」



「…今度から、俺。薫を家まで送っていい?」



「大丈夫なの??
キツくない??」


「薫と一緒に居られない事の方がキツいんだよね。だから。送らせて?」






ねぇ、雄。




あの時、不意に言われた言葉が嬉しかったの。




困らせてゴメンね。




泣くつもりは無かったの。



勝手に涙が出ちゃったんだよ。




こんな私を愛してくれてアリガトウ。




愛とか恋とか。



言葉にすると安っぽくなるなぁ、とかTVとかで聞いた時思ってたけど。




気持ちがこもると、これ以上無いくらい。




大事な言葉になるんだね。




雄。




愛してます。
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