幼なじみは私の初恋。
私達は何も面白い話をせずに学校に行った。

教室に入ると大親友の金本 愛紗(カナモト アズサ)が出迎えてくれた。
「蓬~!おはよう!今日も莢斗と来たんだね!」
「おはよう~。そ〜だよ。」
愛紗は首をかしげた。
私は「どうしたの?」と聞いた。
愛紗が答えた。
「いやー元気ないなって思ってさ。」
私は「あ~」と声を出す。
愛紗は笑った。
すると
「なになに~。なんか面白いことでもあったの~?」と誰かが近づいてきた。
私はすぐにわかった。だって大好きな幼なじみだもん!
莢斗が顔をのぞき込ました。
私は顔が熱くなり下を向く。
「……」
莢斗はもっと私の顔をのぞき込む。
私は耐えられなくて思いっきり立ち上がり「トイレ行ってくる!!」と言って教室をでた。


しばらくしてから、トイレを出ようとして立ち上がった。
ふと鏡が目に止まる。
(そういえば自分の顔まともに見たことなかったな。)
そう思い。ずっと自分の顔を見ていた。
(うっわ~目の下クマだらけやんー。)などと思いながらひとりで笑っているとチャイムがなった。
私は「やっべ!」と声に出し教室に慌てて戻った。
教室に戻ると莢斗がずっとこっちを見てきている。
そして莢斗に手招きをされた。
私は恐る恐る近づくと……。
「!?」
私は驚いた。
なぜなら、急に……急に……莢斗におでこにキスされたからだ!
しかもクラス全員いる中で……!!
私は固まり目をぎゅとつぶった。
すると莢斗が
「やっぱり」と言ってニヤリ……と笑った。
私は恥ずかしさのあまり倒れた。
< 2 / 9 >

この作品をシェア

pagetop