神様の言うとおり。
はじめまして、天使さん。
朝、窓を叩く音で目が覚めた。

不思議に思った私は、隣で寝ているレイを起こさないように、そっとベットから降り上着をはおりカーテンを開ける。

だが、窓の外には何も無かった。


…おかしい。


確かに音が聞こえた。

それに、窓から見える庭にはいつも、たくさんの可愛い小鳥達がやってくる。

なのに今日は1匹の差も見当たらなかった。

かわりに、何十匹もの白鳩が小さな庭を埋め尽くしていた。

とりあえず白鳩をどうにかしなくては。

私はベランダに出るために窓を開けた。

すると同時に何か白い大きなものが部屋に入ってきた。

振り向くとソレは私に襲いかかってきた。

あまりにいきなりの出来事で、私はバランスを崩しソレとともに後ろへ倒れた。

窓に思い切り頭をぶつけ、意識が朦朧とする。

ソレはそんなことお構いなしに私の首を物凄い力で締め始める。

抵抗するまもなく私の意識は飛んでいった。

だけど、最後にハッキリと見えた。

私の首を締めていたのは、ワタシだったのだ。

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