君のこと。

思い出話

「ねぇねぇ家までついていっていい?」


あいつが俺に聞く。


「えっ家!?」


びっくりした俺は間抜けな声を出してしまった。


「まぁいいよ。」


そういってしまった。それしか言えなかった。


「やった!いこういこう!」


昔のままの声であいつが言う。


俺たちは今来たばかりの電車に乗り込んだ。
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