狼な彼と赤ずきん
それからというもの、彼は時間も場所も構わず私を求めてくるようになった。
「駄目、駄目だって狼さん、ここ、誰か来ちゃうし……ちゃんと仕事しないと!」
「二人しかいないから大丈夫だって。それに、森のやつらはみんな、俺らが夫婦だと思ってる。夫婦なんだから、こういうところ見られても何の問題もないだろ?」
「そういう問題じゃなっ……ひゃあぁ!!」
狼が私の耳を舐め、変な声が出てしまった。
今私たちがいるのは、森の住人たちが共同で使っている畑だ。
みんなで交代して耕し、取れた作物は分け合う。
それがこの森の決まりらしい。
「駄目、駄目だって狼さん、ここ、誰か来ちゃうし……ちゃんと仕事しないと!」
「二人しかいないから大丈夫だって。それに、森のやつらはみんな、俺らが夫婦だと思ってる。夫婦なんだから、こういうところ見られても何の問題もないだろ?」
「そういう問題じゃなっ……ひゃあぁ!!」
狼が私の耳を舐め、変な声が出てしまった。
今私たちがいるのは、森の住人たちが共同で使っている畑だ。
みんなで交代して耕し、取れた作物は分け合う。
それがこの森の決まりらしい。