背番号6、最後の青春
…なんだかんだ、仲良さそうだな2人。
あまり仲良くできてないと言っていたわりには、仲が良さそうで一安心した。
「じゃあ、俺からは何かお菓子買っていってやるな」
「え、じゃあポッキーでもお願いしようかな」
なんとなく言ってみると、花恋ちゃんはサラッとそう言ってよろしくと言い自分のベッドに戻っていった。
布団に潜り込もうとする花恋ちゃんに、弘也は首を傾げる。
「いつ勉強教えればいい?」
その質問に、花恋ちゃんはそっかという顔をした。
「明日教科書とかを持ってきてもらうから、明後日から、お願いします」
意外と丁寧に頭を下げた花恋ちゃんは、それだけ言うとそのまま寝てしまった。
寝たといっても、フリだろうけど。
頬を染めた花恋ちゃんは女の子らしくて可愛くて、弘也と思わず笑ってしまった。
意外な一面だ。
その直後、扉がノックされて開くと、俺らの方へと誰かが駆け寄ってきた。