背番号6、最後の青春
弘也へのサプライズ…と言えるのかは分からないが、それでいいだろう。
「各自で好きなお菓子持ってこいよ!せっかく弘也が来るんだし、みんな何か持ってこいよ〜」
陸空先輩が仕切ってくれ、この話はここで一旦終了となった。
そうして、金曜日、お出かけ当日がやってきた。
俺はもちろん学校だったため、弘也の家にはついていけなかった。
しかし学校が終わって急いでご飯を食べてから、弘也の家まで弘也を迎えに行った。
そのために早弁をしたことを弘也に話すと、何してるんだと笑われた。
…弘也が待ちきれずに勝手に学校に来そうで怖いから早弁したんだよ。
弘也なら、ありえなくもないことだろう。
それでヘラっとして、来ちゃったとでも言いそうだ。
「楽しみだな〜、久々の部活!」
伸びをしながらわくわくしている弘也に、そうだなと笑いかける。