背番号6、最後の青春



ただ、やれるだけやるまでだ。弘也にニッと笑いかけた。

「頑張ってくるから、期待しとけよ」

それだけ言って時間なのでととりあえず家に帰ることにする。


そうして、翌々日を迎えることとなった。

ドクドクのうるさく鳴る心臓を落ち着かせて、今回の会場となる学校に向かう。

弘也がいないため誰とも約束せずに電車に乗ったため、余裕を持ちすぎたようだ。

会場についたのは集合時間の30分も前で、ほとんど人がいなかった。

しかし、さすがキャプテンというべきか陸空先輩はもういて、

「お、真矢早いな〜。俺も今来たばっかりなのに」

ふわぁとあくびをしながら声をかけてくる。

そんな陸空先輩におはようございますと返してから、一度大きく深呼吸をした。

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