背番号6、最後の青春



それからというもの、みんなでとにかく騒いでいた。

といっても、近所迷惑にならないように気をつけてはいたが。

夕飯は持ってきたやつは残って、持ってきてないやつはその前にささっと帰ってしまった。

つまり残っているのは、菜乃ちゃんと陸空先輩と幸人先輩と陽だけになってしまった。

いつものメンツというか、なんだか安心するメンバーだ。

それからもしばらくワイワイとしていて、気付けば8時くらいになっていた。

「そろそろ、電車とか大丈夫なんですか?」

声をかけると、陸空先輩は自慢げにふっふっふっと笑った。

「今日は真矢の家に泊まっていくからな!ちなみに風呂なら先に銭湯によってきた!

それから真矢のお母さんにも布団なしで許可もらったからな!」

えっへんと胸を張ってみせる陸空先輩に、そうなんですか、と肩をすくめた。

仕方なくとりあえず先にたったと風呂に入って着替えてから、また話すことにした。

多分、帰れと言っても帰ってくれなさそうだしな。

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