背番号6、最後の青春
もしかしたら、本当に熱中症だったのかもしれない。
陸空先輩は弘也が足を痛めているのを知っているから、きっと庇ったんだと思ったけど。
弘也の様子からして、本当に熱中症だという可能性もあるわけだ。
今日はそんなに暑くないし、別に弘也は水分補給怠っていたわけじゃないんだけどな。
たまに日を隠す雲が、オレンジ色になりかけた空を泳いでいる。
雲の量が多いから、日を隠すことが多い。曇よりの晴れといったところだろうか。
プレイ中、先輩の動きからイライラしているのが伝わってくる。
まあ、そろそろ頭が冷えてきたらしくマシになってきたが、それでも雑さが目立つというか。
喧嘩するのはいいけど、引きずらないでもらいたい。
先輩方はそれでいいかもしれないが、巻き込まれる俺らはいい迷惑だ。