背番号6、最後の青春



もしかしたら、本当に熱中症だったのかもしれない。

陸空先輩は弘也が足を痛めているのを知っているから、きっと庇ったんだと思ったけど。

弘也の様子からして、本当に熱中症だという可能性もあるわけだ。

今日はそんなに暑くないし、別に弘也は水分補給怠っていたわけじゃないんだけどな。

たまに日を隠す雲が、オレンジ色になりかけた空を泳いでいる。

雲の量が多いから、日を隠すことが多い。曇よりの晴れといったところだろうか。


プレイ中、先輩の動きからイライラしているのが伝わってくる。

まあ、そろそろ頭が冷えてきたらしくマシになってきたが、それでも雑さが目立つというか。

喧嘩するのはいいけど、引きずらないでもらいたい。

先輩方はそれでいいかもしれないが、巻き込まれる俺らはいい迷惑だ。

< 89 / 283 >

この作品をシェア

pagetop