アオイ

少し色素の薄い髪色のボブ。

真っ白な肌に、綺麗な二重。

高くも低くもないけど、真っ直ぐと筋の通った鼻。

なにより愛嬌のあるエクボを作る笑顔。

かわいい。

思わず口に出そうになる。

そんな女の子だった。


「あ、えっと、」


不意打ちだった。

緊張してしまい、変な汗が流れるのを感じる。

目を合わせるには眩しくて、思わず視線を自分の膝に落とす。


「あ、、あさひかわ、ひなこ。」


やば、最後声裏返っちゃった。

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