六芒星の記憶


店の中は木材でつくられたテーブルやイスがたくさんあり、木のいい香りがする。


「楽に座ってていいからね」

といってジュリアの前に現れたのはおばあさん。

「ありがとうございます」


「ばあさんも見てたけど、本当に上手な踊りだったよ。」

にっこり微笑んでそういってくれたおばあさんはジュリアの前にお洒落なカップに入れられた紅茶を出してくれた。


「嬉しいです!急だったのでびっくりしましたけど…」

「またおじいさんだろ?あの人はいつも周りを巻きこみたがるんだから。」

呆れたような顔をするおばあさんに、夫婦の仲のいい関係が見えて、なんだか笑えてくる。

「フフフっ」

と少し笑い、紅茶を飲む。

「お嬢ちゃん!待たせたね!」

そこへ店の奥に行っていたおじいさんが戻ってきた。

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