朝顔 -生まれ変わっても君を-
こんなのに殺られたら、私おしまいじゃん!!
そんなことを思いながら、私は化け物を見続けた。
私、もう死ぬのかもしれない。
こんな時間に、外に出たのがダメだったんだ。
そもそも、あんな変な時間に起きたことが悪かったんだよ。
そう考えたら、昼に寝たことが、全ての元凶。
人間というものは、命の危機に晒されると冷静になるらしい。
あんなギザギザの歯で殺られたら、間違いなく、一発でポックリ逝っちゃうわ。
そんな事を思いながら、私は、心の中で父さんと母さんに謝った。
こんな、親不孝者でごめんなさい。
そんな事を思っていると、化け物と私との距離は、残り数センチ。
私は、自分の最後を目に焼き付けるように、じっと化け物を見る。
いや、見るしかできないのだ。
私の体は、地にくっついてしまったかのように、動かなくなってしまっていた。
逃げたくても逃げられない。
ならば、自分の最後をこの目で見ようと、私は化け物から目を逸らさないでいた。
すると……