朝顔 -生まれ変わっても君を-
「いや、あの……、えっ!?」

「なんだ」


なんだって……。

もしかして私、ここに放置されるの!?


私がそんなことを考えた時、座り込んでいる私の頭の上から、溜め息が聞こえた。

私が上を向くと、綺麗な人が口を開く。


「来い」

「……え?」


意味がわからず、首を傾げると、もう一言。


「ついて来い」


そう言われて、やっと意味がわかった私は、付いて行こうと立ち上がろうとした。

しかし、腰が抜けて立てることができない。


「何をしている」

「こ、腰が抜けてて……」


私がそう言うと、綺麗な人は、少しだけ口角を上げた。


「相変わらず、世話のかかるやつだ」


そう言うと、私のことを片手で持ち上げて抱きかかえる。


「え、えぇっ!?」


驚いて声を上げると、「何だ、うるさい」と返ってくる。
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