朝顔 -生まれ変わっても君を-
そのことに、軽く落胆しつつも、気を取り直して、私は自分の荷物を取り出した。

このコテージには、二階もある。

私は、階段を登っていき、そこに自分の荷物を置いた。


2階にもベランダがあるよう。

1階よりも、少し小さい窓を開けて見てみると、想像よりは、高さがあった。


「晴れてたら気持ちよかったんだろうなー」


ここから見えるのは、向かいの山とコテージのまわりを取り囲む木々。

とにかく、自然に囲まれているここは、
空気もおいしい。

夜、晴れたら星がとても綺麗だろう。


街は明るすぎる。

夜は、星なんて見えない。


……星、見たいなー。


そんなことを思っていると、「花凛、降りてこーい。バーベキューするぞー」と、父さんの声が聞こえる。


「お肉お肉〜♪」

「母さん、落ち着いて」


下でそんな会話が聞こえてきて、私は思わず吹き出した。
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