私はそれを見るたびに貴方を思い出すでしょう
私はそのつもりでいたので、特に何も考えずに答えた。

「うん。緑と一緒がいい。ダメ?」

私が何も考えずにそう言うと緑は

「…別に、駄目じゃないけど。
でも部屋リビングと合わせて2つしかないんだが。」

そう言って、何故か顔を赤らめた。

「うん、大丈夫。緑と一緒がいいの。」

緑の顔を覗き込むと、彼はふいっと顔を背けてしまった。

「…どうしたの?」

心配になって尋ねてみるものの、 緑は何も答えない。

「ねぇ…」

「俺と一緒でいいなら、もう帰るぞ。」

そう言って緑はスタスタと歩いて行ってしまった。
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