連なる恋心
④琳夏side
琳夏が父親にキレる
「どういう事なの!!」
「すまん、琳夏っっ!」
怒鳴りつけた私に向かって、ぐぐぐっと頭を下げるお父さん。
「まーま、琳夏ちゃん落ち着い────」
「落ち着けるわけないじゃないですかっ」
憤慨している私は、寿美子さんにまで怒鳴りつける。そして、再びお父さんに向き直った私は、
「なんで黙ってたのよ!!」
とさらに一喝!!
「すまん、すまん...」
つまりは、こうだ。
お父さんに好きな人(今のお母さん)ができ、両思いになったので、結婚しようとなった。再婚相手には一人息子(レン)がいて、私と同い年だと分かった。私にとって同い年の男子と一つ屋根の下なんて気まずすぎる。そこを思えば、私は再婚を許してくれないと思ったので、黙っていた。一方、今のお母さんは、レンに全て伝えていた。再婚すること、相手には琳夏という一人娘がいて同い年だということ。
「お父さん~」今から高校卒業までずっと、レンと一つ屋根の下は本当に嫌だ。でも、私はもっと嫌な事がある。それは、お父さんの悲しむ顔を見ることだ。
「分かった。いいよ別に。でももう隠し事しないでっ!!」
「はは~。」
お父さんが私の足元にひれふした。
レンのほうを見ると、こっちを見て少し笑っていた。しかし、するりと身をひるがえし、2階へと去っていった。
琳夏が父親にキレる
「どういう事なの!!」
「すまん、琳夏っっ!」
怒鳴りつけた私に向かって、ぐぐぐっと頭を下げるお父さん。
「まーま、琳夏ちゃん落ち着い────」
「落ち着けるわけないじゃないですかっ」
憤慨している私は、寿美子さんにまで怒鳴りつける。そして、再びお父さんに向き直った私は、
「なんで黙ってたのよ!!」
とさらに一喝!!
「すまん、すまん...」
つまりは、こうだ。
お父さんに好きな人(今のお母さん)ができ、両思いになったので、結婚しようとなった。再婚相手には一人息子(レン)がいて、私と同い年だと分かった。私にとって同い年の男子と一つ屋根の下なんて気まずすぎる。そこを思えば、私は再婚を許してくれないと思ったので、黙っていた。一方、今のお母さんは、レンに全て伝えていた。再婚すること、相手には琳夏という一人娘がいて同い年だということ。
「お父さん~」今から高校卒業までずっと、レンと一つ屋根の下は本当に嫌だ。でも、私はもっと嫌な事がある。それは、お父さんの悲しむ顔を見ることだ。
「分かった。いいよ別に。でももう隠し事しないでっ!!」
「はは~。」
お父さんが私の足元にひれふした。
レンのほうを見ると、こっちを見て少し笑っていた。しかし、するりと身をひるがえし、2階へと去っていった。