嘘つきの世界で、たったひとつの希望。
「……」
目を開ければそこは自分の部屋だった。
暗かったはずの部屋が、窓から入ってくる光で明るく照らされている。
どうやらいつの間にか朝になったらしい。
一睡も出来なかったみたいだ。
何かを考えていた訳ではないけれど。
頭の中には常に誰かの声が入って来ていた。
まるで音楽を聞いているかの様に。
淡々とそれを聞き続けていた。
誰かの心の声。
誰にも見せない秘密のモノ。
それを故意ではないとはいえ、勝手に聞く私は最低で。
そんな自分に嫌気がさしたんだ。
「あっ……学校……行かなきゃっ……」
チラリと時計を見れば、もう9時を過ぎていて。
遅刻決定だったけれどこのまま家にいても仕方がない。
そう思った私はノロノロと準備を始めた。
スマホを見れば着信やLINEが入っていた。
それは全部、正輝がくれたもの。
私を心配してくれる内容のモノだった。
「心配をして貰える資格なんて……私にはないよっ……」
スマホを胸に押し付けてそっと呟いた。
ドクンと大きく胸が高鳴って。
頭が割れる様に痛くなる。
「あっ……っ……!!」
倒れそうになるけれど。
必死で堪えて息を整える。
どれくらいそうしていたかは分からない。
本当は数分も経っていないのかもしれないけれど。
私にとっては長く感じたんだ。
目を開ければそこは自分の部屋だった。
暗かったはずの部屋が、窓から入ってくる光で明るく照らされている。
どうやらいつの間にか朝になったらしい。
一睡も出来なかったみたいだ。
何かを考えていた訳ではないけれど。
頭の中には常に誰かの声が入って来ていた。
まるで音楽を聞いているかの様に。
淡々とそれを聞き続けていた。
誰かの心の声。
誰にも見せない秘密のモノ。
それを故意ではないとはいえ、勝手に聞く私は最低で。
そんな自分に嫌気がさしたんだ。
「あっ……学校……行かなきゃっ……」
チラリと時計を見れば、もう9時を過ぎていて。
遅刻決定だったけれどこのまま家にいても仕方がない。
そう思った私はノロノロと準備を始めた。
スマホを見れば着信やLINEが入っていた。
それは全部、正輝がくれたもの。
私を心配してくれる内容のモノだった。
「心配をして貰える資格なんて……私にはないよっ……」
スマホを胸に押し付けてそっと呟いた。
ドクンと大きく胸が高鳴って。
頭が割れる様に痛くなる。
「あっ……っ……!!」
倒れそうになるけれど。
必死で堪えて息を整える。
どれくらいそうしていたかは分からない。
本当は数分も経っていないのかもしれないけれど。
私にとっては長く感じたんだ。