嘘つきの世界で、たったひとつの希望。
「白石!一ノ瀬!」
学校に着いて、教室に向かう途中で後ろから声を掛けられる。
そこには昨日、友達になった山本くんがいた。
「おはよう、山本くん!」
「おはよう!白石!!」
山本くんはにっと笑いながら私の隣に来る。
すると正輝は歩くスピードを速めて山本くんを抜かすと、私を壁の淵に追いやって歩き続けた。
どうやら、私の隣に彼が来れないようにしたみたいだ。
正輝の意図が分かりクスクスと笑う。
山本くんも気が付いたみたいで、正輝に抗議をしていた。
「隣に並ぶくらい許せよ!」
「いやだ」
「はあ!?一ノ瀬、嫉妬深いと嫌われるぞ!」
「アンタには関係ない」
山本くんとキミのやり取りを見ながら笑っていれば2人の標的は私へと変わった。
「和葉の事で言い争ってるんだけど?」
「そうそう!何笑ってるんだよ!魔性の女かお前は!」
「2人して何言ってんのよ」
大袈裟なくらいに肩を下げれば。
2人の怒りが頂点に達したらしい。
ニヤリと笑う正輝とニタリと笑う山本くん。
「俺と2人の時はピーピー泣く癖に学校では強気だね」
「一ノ瀬が倒れた時の白石の取り乱し様は凄かった、あれは可愛かったな~」
2人して苛めてくるんだけど。
恥ずかしくなり私はイーッと歯を剥き出しにして顔を顰める。
そんなやり取りをしていれば正輝はふっと山本くんを見つめた。
「そう言えばアンタはいつ和葉を好きになったの?」
「へ?」
「そうだなー……」
普通に話すキミたちに私は真っ赤な顔をしながらブンブンと横に振った。
「ちょっと!何聞いてるのよ!」
「何って気になるじゃん、ライバルとして」
「ライバルって……お前ら付き合ってないの!?」
「……ん?」
「絶対付き合ってると思ってた!こりゃあ頑張らないとな!」
3人で話しながら歩き続ける。
どうやら私と正輝が付き合っているという噂が流れているらしい。
ちょっと恥ずかしいけど嬉しかったりもする。
って、別に付き合っている訳ではないケド。
学校に着いて、教室に向かう途中で後ろから声を掛けられる。
そこには昨日、友達になった山本くんがいた。
「おはよう、山本くん!」
「おはよう!白石!!」
山本くんはにっと笑いながら私の隣に来る。
すると正輝は歩くスピードを速めて山本くんを抜かすと、私を壁の淵に追いやって歩き続けた。
どうやら、私の隣に彼が来れないようにしたみたいだ。
正輝の意図が分かりクスクスと笑う。
山本くんも気が付いたみたいで、正輝に抗議をしていた。
「隣に並ぶくらい許せよ!」
「いやだ」
「はあ!?一ノ瀬、嫉妬深いと嫌われるぞ!」
「アンタには関係ない」
山本くんとキミのやり取りを見ながら笑っていれば2人の標的は私へと変わった。
「和葉の事で言い争ってるんだけど?」
「そうそう!何笑ってるんだよ!魔性の女かお前は!」
「2人して何言ってんのよ」
大袈裟なくらいに肩を下げれば。
2人の怒りが頂点に達したらしい。
ニヤリと笑う正輝とニタリと笑う山本くん。
「俺と2人の時はピーピー泣く癖に学校では強気だね」
「一ノ瀬が倒れた時の白石の取り乱し様は凄かった、あれは可愛かったな~」
2人して苛めてくるんだけど。
恥ずかしくなり私はイーッと歯を剥き出しにして顔を顰める。
そんなやり取りをしていれば正輝はふっと山本くんを見つめた。
「そう言えばアンタはいつ和葉を好きになったの?」
「へ?」
「そうだなー……」
普通に話すキミたちに私は真っ赤な顔をしながらブンブンと横に振った。
「ちょっと!何聞いてるのよ!」
「何って気になるじゃん、ライバルとして」
「ライバルって……お前ら付き合ってないの!?」
「……ん?」
「絶対付き合ってると思ってた!こりゃあ頑張らないとな!」
3人で話しながら歩き続ける。
どうやら私と正輝が付き合っているという噂が流れているらしい。
ちょっと恥ずかしいけど嬉しかったりもする。
って、別に付き合っている訳ではないケド。