嘘つきの世界で、たったひとつの希望。
嘘つきだらけの世界はいつだって醜く歪んでいた。

何もかも捨てて、逃げたかったのに。

それが出来ずにいた臆病な私。

ただ目を瞑って、耳を塞いで。

何も聞かない様に必死でもがいてきた。


だけど。

逃げなくても、隠れなくても。

私の居場所はある。


いつだって、どんな時だって。

真っ直ぐな瞳で私を見つめて。
綺麗な心で私を迎えてくれる。

キミがいればもう怖くない。


真っ暗な闇に放り出されたって。
キミはいつだって光り輝いているから。


絶望の中に現れた。
たったひとつの希望。


それは世界で1番、素直なキミだ。
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