嘘つきの世界で、たったひとつの希望。
あらすじ
生まれつき“心の声”が聞こえる和葉は常に人間の裏の顔を見続けてきた。それから逃げたくて彷徨ううちに海を見つけ、引き寄せられる。それを自殺だと誤解をして止めたのが正輝だった。彼は事故の後遺症で“嘘”がつけない。裏表がない彼、真っ直ぐな彼女。出逢った時から何かを感じ、親友と認めあう。しかし、互いが持つ悩みが2人を何度も引き裂く。でも、絆は強く結ばれていた。そんな中で事件が起きる。2人が出逢う前まで、互いには唯一の理解者がいた。それは自分の兄だった。しかし、兄たちの本当の心を和葉が知ってしまう。ずっと信じていた人の裏切りに和葉は壊れてしまい自殺をしようとするが正輝が止める。しかし、彼女の苦しみを察した彼は一緒に命を絶とうとする。大嫌いな世界でも彼との思い出を捨てれず生きたいと決意をして、2人は大切な家族を取り戻す為に2人で立ち向かう。真っ直ぐにぶつかった家族は偽りから本物へと変わっていく。