【短編】ヒミツの関係
2
「なぁ、どうしたらお前は諦めてくれんの?」
「…絶対に諦めません!」
「…っはぁ。お前、さっき何でもするって言ったじゃん。」
「…先輩の傍にいられるならですっ!」
「……分かった。じゃあ、ちょっと来い。」
そう言って女の腕を掴んで俺は足早に歩きだした。
―――…。
着いた場所は中庭のど真ん中。
すぐ横にある校庭では、サッカー部がまだ活動をしている。
「翔先輩…どうしたんですか……?」
困惑気味に聞いてきた彼女に俺は冷たく…
「脱いで?」
と言い放った。
「…え…、……ここで…ですか?」
「ほらな。やっぱり出来ねーじゃん。」
俺は絶対に出来っこない用件を出して、こいつに諦めてもらおうと思っていた。
のに・・・