蒼き華に龍の口付けを
「えっと、ラウリ帯の結び方教えてくれる?」

「良いぞ。まずは―――」

ラウリの腕が私の腰に巻き付く。触れられるのは初めてではないけど恥ずかしい。

「ラ、ラウリっ!」

「どうした?」

何ともない表情で私を見返す。この人、もしかして鈍感?もし、そうなら早々に言わないと。

「実践じゃなくて指示してくれると嬉しいのだけど……駄目」

腰に巻き付いていた腕を外し、帯を差し出す。凄くあっさりと聞いてくれた為、少々呆気に取られたがそれを受け取った。

「有難う」

「構わない。では、まずは―――」
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