蒼き華に龍の口付けを

リビングはそこそこ広く、窓からは日が射し込んでいて、国道らしき所に車が行き交っている。

薄型テレビや据え置きゲーム機、シンプルなデザインの茶色いダイニングテーブル……『現代的』なデザインだ。

私はフカフカのソファーに座らせられた。右には来夢と対して年齢の変わらない少女が座って居た。

腰まである髪の毛は蜂蜜色でとてもふわふわしている。顔は整っていて、髪の毛と同じ色の長い睫毛と形の良い眉毛、それと大きな翡翠色の瞳から天使が連想出来る。

さらに真っ白いシフォンワンピースが天使らしさを引き立てている。

「蒼華ちゃんですね！ 初めましてリゼリアと言います～」

可愛らしいおっとりとした声で少女は自己紹介をする。さっき出てきた女の人だと分かった。

「はい。あの、ここはどこですか？」