蒼き華に龍の口付けを

「ラウリ、そんな顔するなよ。ちょっと傷つくのだけど」

本殿に着き、四季神の開口一番がこれ。ヘラヘラ笑っているけど口元は引き攣っている。

「お前がどうなろうと俺は知らん。折角の時間を邪魔した癖によくそんな口が叩けるな？」

ラウリは七無さんが出したお茶を飲んでいて、四季神に目を合わせようともしない。無表情にも見えるが微かに眉間に皺が寄っている。

白音や黒露は居ない。神様の勉強をする為の学舎に行っている。
七無さんは四季神の横でニコニコしているだけ。どうやら彼に助け舟を渡すつもりは無いらしい。

「うわー……本当お前酷い。まぁ、良いか。早めに切り上げる為に本題に入るからな」

「さっさと言え」