蒼き華に龍の口付けを
「お断りしてやる」

「!?」

かなり予想外。思わず彼に血は通っているのかを疑ってしまう。
私以上に四季神が驚いている。

「はい!?!?」

「あら、やっぱりね。ほら、四季神……落ち込まないの」

さっきから何も言わなかった七無さんが、項垂れた四季神の頭を撫でる。
何だろう。四季神の奥様と言うよりお母さんに見える。

「ラウリ、何で断るの? 別に良いじゃん。もしかしたら異国の品物も手に入るチャンスだよ?」

「俺は異国の物なんぞに興味無いし、強いて言うならば面倒」

流石と言うべきなのかラウリはブレないなぁ。
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