蒼き華に龍の口付けを
異国の人・2
「ふう、空気が美味しい」

ここは平地だけれど、私が住む山の空気と匹敵する位空気が綺麗だ。

庭園の地面は緑苔が生えておりフカフカしていて、疲れなんて考えずにずっと歩いていたいと思わせられる。周りには

しかし、来たのは良いとして何をしようか。硬い空気が嫌でだったからだけど。

手近に置いてある岩に腰を下ろす。空は快晴だ。ラウリが居たら良かったのに。寂しい。

「良かったのに?」

ん? 何で私は寂しいと思ったの?

ああ。一緒に居るのが普通だから、滅多に一人になる事は無いからか。
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