蒼き華に龍の口付けを
『指輪』
私達は旅館から御白音神社へ直行して四季神に事の顛末を話した。

「そんな事があったのかよ」

四季神は人さらいの件についてまさか、あそこで起きているのは予想外だったらしい。わざわざ親しい人を危険な目に会わせる訳にいかないもんね。
それに四季神だからそんな事出来ないか。

「人間のご友人しゃま、雑貨屋しゃま、白音はお二人しゃまがご無事で安心したのです」

白音が胸をなで下ろす。黒露は何も言ってこないけど安心した表情だ。
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