蒼き華に龍の口付けを
「七無、お前の言っていた報酬渡しておけ」

四季神は隣に座っている七無さんに置いてある箱を指さす。

「あら、そうね。二人共無事で良かったわ、これと危険な目にあったお詫びよ」

相変わらず綺麗な笑顔を見せ、私とラウリに菓子詰めと、それぞれの箱を手渡す。
中にはあの指輪が入っている。

「それが人間のご友人しゃまの報酬ですか! とても綺麗でご友人しゃまにそっくりなのです!」

白音が大きい瞳を輝かせ、私の貰った指輪を褒める。
言われてみれば確かに私の瞳の色は青い。そっくりは宝石の色とかな。

私は早速それを取り出し、指輪を右手に嵌めようと取り掛かる。親指は駄目、人差し指は第二関節までしか入らない、中指も人差し指同様、第二関節まで。

薬指にピッタリだった。試しに小指も嵌めてみたけど大きかった。

付ける手は反対だけど、これではまるで結婚指輪にも見える。
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