君のために恋をする
中学二年生冬、

ここから始まった。

「実は俺、和ノ坂高校に行こうと思う。」
中学の四人組の一人、葉月 芳樹が話し出した。

「お前らも一緒に行くか?」

そう言いながら一人笑っていた。

それに比べ他の三人、神木 百合と桐原 柚希そして私は呆然としていた。

和ノ坂高校とは県内でも名門高校として有名な所だ。
芳樹は頭は悪くないし行くと言っても可笑しく無いだろう。

ただ問題が一つあったのだ。
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