君のために恋をする
そうして、今になったんだよね……
朝食の梨を食べながら思い出す。
本当は私は反対したんだけど、百合と柚希は賛成しちゃって成り行きで行くことになった。
だけどそれからが困難だった。
百合と芳樹はともかく、柚希と私は中の上って感じで、まあ、とにかく大変だった。
約一年かけて、やっとギリギリ合格だったもんなぁ。
っと時間そろそろだった!行かないと!
自分の部屋に戻りカバンを取りに行くと…
トントントン!トントントントン
私は後ろを振り返った。