君のために恋をする
「あ、ごめん何?」
思ったより近くて少し後ろに下がる。
「どうしたんだ?ぼーっとしてさ」
あ、バレてたんだ。
幼馴染みだからお互いの事は分かるんだよね。
「なぁ、何だよ言ってみろよ。」
近づいてくる。私はライに近づかないように後ろへ下がる。
だけどここは道、それ程動かぬうちに壁に背中がついた。
ちょっと待って、これって、この状況って、
私が動けないことをいい事にライは距離を詰める。
やばい、そう思った瞬間…
──トンッ
「ほら、言ってみろよ。」