不器用な恋に、口付けを。
──だからあたしは少しだけ調子に乗っていたのかもしれない。
仕事帰りに早速並木道通りにある雑貨屋さんに立ち寄って、クリスマスケーキの冊子なんか立ち読みしたり。
"男の人の過ごすロマンチックなクリスマス!"
なんて、いかにも張り切ってるみたいな雑誌も読んじゃって。
部屋に飾るサンタの装飾品とかも可愛くて購入してしまったり、オシャレなキャンドルだとか、クリスマスの音楽に乗せられて心が弾んでいたの。
あの駅前の大きなクリスマスツリーを晃介と見ることができるかな。