不器用な恋に、口付けを。





あたしが選んだもの。



カッコいい晃介にきっと似合う。




それをいつも肌に離さずに身につけてくれるといいな…なんて、とんだ勘違い野郎だって話だよね。





「ありがとうございましたー!」





元気な店員の声。



結局あたしはクリスマス特集の冊子までも買ってしまって、妙にホクホクした気持ちで店の外に足を一歩踏み出した。



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